新暦と旧暦

ぽかぽか陽気のなか新しい一年が始まりました。

無事に新年を迎えられた方、おめでとうございます。

そしてそうでもない方もそれが意味ある時間になりますよう。

(いつかきっとわかる日がくるので大丈夫ですよー)

 

カレンダーも新しくなりました。

お店では新暦のものを使っていますが、家の中では数年前から旧暦カレンダーも併用しています。

それによると今年の始まりは新暦でいう1月31日が元旦。

そして2014年は閏月が9月に入るので、秋の気候がやや長くなる一年のようです。

 

新暦は地球が太陽をまわる周期を元にできているので別名を太陽暦、

旧暦では月の動きも重視されているから太陰太陽歴といい、実はかなり違いのある暦になります。

もともと日本なんかは農業でも漁業でも旧暦をもとに暮らしていた歴史が長いので、

旧暦には自然の中で生きる知恵がつまっているといわれます。

 

田舎に暮らしはじめて、花の咲く時期、実る時期、そして種をまくタイミング。

そういうものはまさに旧暦の通りだ!ということがだんだんわかってきたので

逆になぜ日本は明治になって突然、新暦にしてしまったんだろう?と最近は思ったりします。

中津藩の福澤諭吉も新暦を後押ししたそうで、福澤さんは何を目指していたんだろう?

 

新暦に慣れてしまった頭には旧暦ははじめややこしく映りますが知りだすとおもしろい。

いろいろ本が出ていますが、私の中にすっと入ってきたのは

「旧暦と暮らすースローライフの知恵ごよみ」松村賢治著 

 

ただ、旧暦に親しんでいると日々がダブルスタンダードになってしまいそうなのが困りもの。

例えば、七草がゆだって、ひな祭りだって、七夕だって、旧暦ですれば、七草も桃の花も青い笹も

その時に(旬のものが)手に入るのに、新暦ではズレているので世間の行事を横目で見ながら

家庭ではもう一回、旧暦の時期にして、それを子供に説明して、でもなんかどっちがズレているの?

みたいになったりね。まあ、いいのだ。元々、世間とズレている我が家、なにを今さらではあります。

今年もズレを楽しんで暮らしていこう。

 

さて、新しい年に「産まれる」話題。

少し前に月経血コントロールでも話題になった三砂ちづる先生の対談本が超おもしろくてもはや快感!

 

女子の遺伝子

身体知

 

三砂先生はオニババ論でかなり誤解や反論を受けたようで、どうも正しく伝わっていない感があるようですが

これ、わかる人にはわかる、っていうか、とてもまっとうなメッセージだと思う。

この時代、空気を読み過ぎて、何の意味もないのにもっともらしいコトをいう人はゴマンといるけど

先生のように、葬られかけている本来の知恵を伝えてくれる人は貴重です。

 

私は先生のような学者ではないので、自分の経験からしか学んでないけど、それでも2度の出産と

授乳期間を含めた子どもとの時間を通して、それまでなんとなくもっていた主観がかなり変わった時に、

これは本当に自分勝手な話なんだけど、こんなことをどうして誰も私に伝えてくれなかったの?!と

突然、前の世代からの伝達のなさを不思議に思いはじめていたけど、その理由の考察にもとても納得できて、

つっかえがとれて、これで前に進めるぞと、この本に出合えて心から良かったと思いました。

(次の世代は常に前の世代の調整役、これは宿命ですね・・・!)

 

で、その掴んだものを説明しろ、と言われたらどうしても断片的、表層的になってしまいそうだけど、

例えて言えば最近、臨死体験で人生観が変わったという話を続けて聞く機会があって、

その時に妊娠・出産って、もしかして臨死体験とそっくり?と思いました。

陣痛の頂点で、きっとどこかに一回行ってしまっていませんか?経験者の方。

そして意識が戻ってきた時にはなんだか、目に見える景色が一変してしまって、我が無くなっていたみたいな。

 

そうそう、武道で何年もかかって会得する極意が女性は出産でショートカットできる可能性もあるそうです。

なるほど、そんなところかも。

 

まるで誤解してと言わんばかりに「とにかくだまって(若いうちに)結婚して子ども産みなさい」

的なことが至る所に出てきます。

こんなこと言うのは雇用均等法や経済がイケイケの時代にはしばらくタブーな雰囲気だったと思う。

でも先生はブラジルとイギリスが長くて、日本のバブル時代も知らずに、そこで結婚や出産を経験して、

その上昔の女性の暮らし方生き方の知恵をすごく研究していて、それを外国帰りの空気読めなさが

あったからこそ言えてしまったのが痛快なところ。日本に長かったらとても言えない気がする。

 

それでも、この真意はどっぷり新暦モードで生きている若い人にはなかなか伝わりにくいんじゃないかなぁ、

と思ったりするのは、かつての自分がそうだったから。

「伝える」というのはどうしても受け手の能力に委ねられている部分があるので、時間も必要です。

 

そもそも先生自身、自然分娩を経験できたわけじゃないそうです。ブラジルでの帝王切開、

イギリスでの促進剤使いまくりのお産。でも、詳しくは本にありますが、それでダメなわけじゃない。

その後のフォローでいくらでも欠けた経験の補充はできるようになっているのです。

 

対談相手の方にしたって理想的な体験をしているわけじゃ、ない。

そして私も決して若くして出産を経験できたわけでなく、心身ともに成熟できたのが非常に遅く(!)

40代になってからの滑り込みセーフ的な体験でした。

 

それでも遺伝子に組み込まれた、つまり自然に授かっている機能をうまく使うと気持ちいいよ、という話です。

最近、子どもを持つことを悩む方たちからの相談も増えていますが、たぶんその答えはまさに案ずるより産むが易し。

大切なのは考えることじゃなくて、受け入れる力=楽天的にいられる心と思います。

たまには無鉄砲にいってみましょうー(無責任!笑)