くぬぎ舎

旧暦によると今日がほんとうの元旦で、新しい春の始まりです。

 

今年は耶馬渓の山の上にある豆岳珈琲とユニットを組んで、

お店以外の活動を形態問わずやっていこう!という計画が進んでいます。

 

豆岳珈琲の店主、大岳くんと夫くんは高校時代のクラスメイトでした。

当時はあんまり話したことがなかったらしいけど、3.11のあと、

Uターンして20年ぶりに偶然、再会。最初はお互い気づかず、

2度目でやっとわかって、それ以来、いろいろ話をするようになると、

生まれ故郷を離れて経験してきたこと、街にある大学にいって、

大きな会社でも働いて、東京や自分の故郷以外の地方でも暮らしてみて、

最後は地元に帰ってくることに決めて、そこで自分の仕事をつくって、

という経緯が似ていたことがわかった。

高校時代には本人たちも気づかなかった不思議な縁が繋がりはじめた。

 

会うといつもいつも話が長くなる。自然エネルギーの活かし方、仕事の仕方、

田畑のこと、山のこと、地域の未来のこと、考えていることを話しだすと、

泊まりにいっても終わらない。

 

10代の時は出たい出たいと思って飛び出した場所だけど、大人になって

新しい視点をもって戻って来たら、実はそこが宝の山だったことに気づく。

「アルケミスト」の話みたいだ、と夫くんは言う。そして、

それを活かしていくと、どんどん暮らしが楽しく、ほんとうの豊かさって

こういうことなんじゃないか、というところに近づいている感触もする。

 

今まで知らない間に染み込んでいたモノの見方、価値観。

そういう「あたりまえ」ってほんとうに正しかった?

そんな気持ちも芽生えはじめた。

いろんな場所に住んだからこそ、気づいたこと、見つけられたこと。

 

そういう発見をもとにふだん話し合ってきたことが基盤になっての活動。

どれだけのことができるかわからないけど、でもなにかしなくちゃ身の回りの違和感は変わらない。

 

あと2人の共通点はもうひとつ、東京の人と結婚したこと。

豆岳の若奈ちゃんとは同じ時期の世田谷界隈、昔の二子玉川とかマック(昔は行ってた!)とか、

FOB-COOPとかを知っている間柄(でも、それは今回、役に立つのか?) 

なんというか同じ時期の同じ場所の空気を吸っていたという感覚は昔の友だちに会ったような。

 

お互いのお店は大分県と福岡県にまたがっていてクルマで50分位。

それでも田舎では隣町。

この地域でなにかできないか?去年から会っては4人でアイデアを話し合った。

 

日々の軸は仕事(お店)に置きつつ、クラブ活動みたいなカタチで無理はせずの活動。

新年会で集まった友人たちに活動宣言?をして、協力もお願いした。

嬉しいことにやろうやろうと言ってくれた仲間が多かった。

そういう気持ちがなにか小さなカタチとなって、地域に何かを残し

100年後、この地に生きている人たち虫たち動物たちも、それぞれに合ったペースで

豊かに暮らせることになったらうれしい。

 

ユニット名は「くぬぎ舎」。

たのしい種まきをしていきます。

 

コンセプトは「今までのあたりまえを見直して、その地域の豊かさを活かし、

自然の循環にそった暮らしを」・・・・・すばらしいね!笑