オリーブオイルとか精製とか

報告がおそくなりましたが、5月12日に開いたオリーブオイルの講習会。

当日は恵みの雨が降る中、約3時間にわたって朝倉玲子さんによるレクチャーと

料理のデモストレーション。おいしくて、ためになる充実の時間でした。

すでに次回を期待する声もたくさん届いているので、

第2回もまた季節を変えてできたら、と思っています。

 

豆岳珈琲とおくなが屋で組んだユニットくぬぎ舎でなければなかなかこういうカタチでの

開催はむずかしいので、まずはそれがよかったのと、朝倉さんが遠路はるばるこの地まで足を

伸ばしてくださらなければもちろん実現しなかったので、そうやって成り立った時間です。

 

参加してくださった方たちからも驚きと感動?の感想がたくさん聞くことができて、

気持ちのよい疲れがじんわり〜、でした。

参加していただいた皆さま、ありがとうございました。

 

内容は

エキストラバージンと表示があっても、その多くは「混ぜ物」がされていること。

油は薬品を使って絞った精製油と、圧搾してしぼった油があること。

(食用油全般でいえば、薬品を使わず精製したものもあります)

だしを使わないイタリア料理と使う日本料理の話。

玉ねぎの切り方。

油は210℃以上に熱すると酸化してしまうので、調理の仕方にコツがある。

サラダをおいしくするコツ。

本物のオイルの見分け方。

などなど、どれもこれも頭にしっかり録音したくなる話が満載でしたが、

その先は「自分の五感を鍛えよう」ということですので、しっかり全身で

受け止めていきたいものです。それにしても動物性ゼロでこの満足感。

そんなことも今後のヒントになりそうですね!

 

そして、

「混ぜ物をしているオリーブオイル」は実に8割を超えるらしいのですが(エ〜!)

この割合を聞いて、どのカテゴリーでも同じかも、と思いました。

油だけでなく醤油も味噌も酢もみりんも。

そして調味料だけでなく、お米、パン、野菜、食材しかり。

本物は10%台という衝撃の事実。

人は食べるものでできているとしたら、人もすでにそうということ。

ちょっと怖いというか、大丈夫?私たち。ドキッとしますね。

ちゃんと、自然に循環するものを選びたいものです。

 

 

朝倉さんがさらりと話すことの中にも掘り下げたらそれだけで1、2時間だね、って

いうこともいっぱいあって、まだまだ聞きたいこと満載!でした。

 

しかし、朝倉さんはもうほとんどソウルメイト!と感じてしまうような方でした。

こんなこというとヘンな人に思われるかも知れませんが、べつに気にしなーい。

むかし(前世、という意味です)南ヨーロッパで繋がっていた魂だな、うん。

 

いつか一緒にイタリアに、と誘っていただいたけど、行っちゃうとなにか扉が開いて

しまいそう、笑。でも行くイメージがすごく湧く〜。

運勢とかも近いんじゃないだろうか。この世に誕生したのも2日違いという方でした(光栄です)。

 

話は完全に脱線してますが、オルチョのオリーブオイルは本当に美味しいです。

(ここを強調しなくては!)

美味しいというのは自分の五感が YES! と言っている感覚。

SAY YES のミュージシャンの方は残念でしたけどね。

あれも、ナチュラルなもの止まりにしておけば良かったのに・・・。

覚せい剤やコカインは精製度が高すぎて、効果は早くて大きいけど副作用の害もまた大きすぎるのです。

砂糖や穀物など食べ物と一緒で、クスリの世界もそこの点においては同じ。

 

ホント「精製度」が高いものには気をつけなくちゃいけません。

一つの有効成分を取り出して効き目を高くするやり方は即効性のある分、危険で、コインの裏表。

大なり小なり中毒性もあります。白砂糖なんかも食べれば食べるほど、また欲しくなる(でしょ?)

副原料があることが大事です。

というか、主原料、副原料と分けて考えているのも人為的な行為ですよね。

 

クスリの世界でいえば漢方の生薬なんかはそれを残して丸ごと服用するので、いわゆる穏やかな効き目に

感じる分、副作用の害もまた少ない。一方、西洋医学で使われる薬は有効成分だけ、もしくはそれを

さらにいじったもので、もし使うとしたら急性の症状に対して、命に関わる時というイメージ。

慢性病やアレルギー、風邪などにはよくよく注意しないと、

根本的に治しているのではなく、症状を抑圧しているだけなので。

抑圧されたものがどこへ向かうか考えないと。

 

「病気で亡くなるより、その処置でなくなっている人の方が多い」という(信じられない)

状態は実は200年前から憂いていた良心的な治療家はたくさんいたそうです。それでも

その現状を支えているのは誰かといえば「病気は専門家に治してもらうもの」、

しかも「早く簡単に治したい(除去したい)」と思っている私たちなわけで、

そこが変わっていけば自然とその統計も変わっていくことでしょう。

 

精製した小麦、白米、薬、覚せい剤、そして薬品を使った精製油。

すべて副原料を取り除いている、という点で同じ。

取りのぞくにはどうしても不自然な行程を経るわけで、からだ的には全然良くないのです。

逮捕されるのは覚せい剤だけですけど。

 

話を広げると「教育」の世界も似ている気がします。

(広げる前に掘り下げてよ?)

点数を取ることばかりに特化して育てるのは自然界のものを精製しているのとそっくりと思います。

答えの決まった問題を時間内に解くことに長けている人をたくさんつくろうとするのは怖いことと思う。

遊んでいる時間、一見何もしていないように見える時間、田んぼや畑の手伝いや動物の世話、

本を読んだり、音楽に触れたり、自由に絵を描いたり、そういう「副原料」的なものを、

成績に関係ないから?どんどん切り捨てていったことの弊害(副作用)を

私たちの世代(いわゆる偏差値が登場した頃からの)は学習してきたはず。

 

いくらいい点数を取れていても、そこに気がついていない、というのは何をしていても

なにか大きく欠けている感が否めません。だから「頭がいい」という表現も疑問・・・。

とか、書くとまた家内検閲に引っかかりそうですが、笑。

 

本物を感知できる「感覚」を養っていきたいですね。