竹田

大分の竹田市というところに初めて出掛けた。車できっちり2時間。

この辺の高速道路は「渋滞」ということがないので助かる。

 

生まれ育ったところの中央フリーウェイ♪や首都高はそうではなかったので、

(そこだけ見ても人口の分布って偏ってますね)

大分方面に高速にのると「あ、すいてる!」と今だに口に出ちゃったりして

そして「いつも!」とたいがいツッコまれてます。

身に付いた思い込みグセって取れないもんですね?

 

竹田市は市街の中を歩いてまわれて、個人商店も元気そうでおもしろかった。

市役所が瓦屋根でなんだかすごかった。

ごちそうになった湧き水がおいしかった。

 

おそば屋さんがあったので、そこで食事をしたら、

隣の女性3人組のお客さんが天ぷらそばを食べながら

「この天ぷら、あつあつ!もしかして注文受けてから揚げているんじゃない?」

「えー、ほんと!」

と盛り上がっているのを聞いてウチのダンナは吹き出していた。失礼だなー。

「だって立ち食いそばじゃ、ないんだからさ〜」と言い訳をしていた。

 

注文してから時間がかかります、という店だったので、待っているあいだ、

その人たちは「私たちにはいっぱい時間があるから大丈夫よね」

「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と励まし合っていた。

だけど食べ終わってみたら予定通りの電車に乗れるとわかったらしく

「これに乗らないと別府の時間がなくなっちゃう〜!」とすごーくあわてて店を飛び出て行った。

一番先に食べ終わった人が、連れの人のお箸のあいだにはまだ麺がある段階で

「私がまとめて払っておくから!」と支払いを済ませて、あとはダッシュだった。

時間はいっぱいあったんじゃないのか?と私たちは腑に落ちなかった。

 

注文を待っている間の会話も全部聞こえていて、お互いの夫婦のなれそめについてだった。

「・・・だから、そこで声をかけられたのよ」

「まあ、ナンパじゃない!」

「〇〇さんがそんなことないでしょう?だって、ご主人すばらしい方だもの」

「だから、どっちがナンパしたかはご想像にお任せ!」

「きゃー」

と盛り上がっていた。けっこう見た目は地味な感じの60〜70代の3人組。

あなどっちゃいけない。

 

あと、和菓子屋のトイレがすごかった。

住めるぐらい広くて全自動。

そして車椅子が用意されているのだが、虎か豹とかの皮製だった。

なんのために?

 

そして駐車場から撮った写真には私の旧姓と名前が。

どうでもいいけど、この土地に妙な縁を感じました、笑。

 

でも結婚して苗字が変わるのって考えてみれば不思議。

手続きはめんどうだけど、人生2粒食べられる感じもするし、

自分も変わっていないようで、変わっていたり。

 

でも、名前を付けるコト自体が人為的(あるいは作為的)なことなので

そこからエゴや所有欲が生まれるという話もあって、

支配者にとって、本来自然の一生き物である人に名前をつける

というのはすごく便利らしいです。そこから人から人間に変わるという。

人間というのは実は架空の存在。人と人の間にはなにもないからね。

 

で、竹田市になにをしに行ったのかというと来年からお店にならぶ

すてきなモノを作ってくれる作家の方に会いに行ったのでした。

楽しみにしていてください。