双子の魂と誕生会

彼女と私は魂が双子なんだそうだ。

それを最初に人から伝えられたとき、意思とは無関係に電話口で涙があふれた。

(べつに悲しいことがあったわけでなく、)

そして、それを彼女に会って直接伝えた時、自分と同じ反応が返ってきた。

(二人とも別に涙もろい方ではないのに、)

(たぶん、記憶の奥底になにか響いてしまったんだと思われる・・・!)

 

そして、こっちのそんな情報は(私の存在さえ)まったく伝えていないのに、

彼女もまたイギリスのそういうことがわかる人と先日Skypeで話をしていたら

「今、近くに住んでいるシスターが・・・」と言われたので「私には兄しか」と

答えたら「いや、そうでなくて双子のような人が」と言われたそうだ。

そういう能力を持った人には「そこにこんな男の子が・・・」と

言わなくても何でも見えて(感じて?)しまうらしい。

 

世の中、不思議なことはあるものです。

そして双子といえど、こうして実際に出会えるということはめずらしいらしい。

でも、そういう奇遇の頻発している感のあるマイライフ!

 

 

というわけで、先月、誕生日を迎えた彼女のためにとあるレストランへ。

なんだか、こういう関係だと半分は自分の誕生日みたいだな。

 

美しい盛りつけにうっとり。

ここは、いつでも必ず美味しいのでおすすめ。

シェフとマダムの熱意が料理とサービスに反映していてとても気持ちいいです!

彼女も今まで食べたパスタの中で一番!と感激していた。

まだ私が国立(東京)住んでいた頃、サンタフェに住んでいた友だちがまず彼女と知り合って

そして紹介されて3ヶ月一緒に住んだ。初対面から意気投合してしまい、毎日が修学旅行のような?

おもしろ過ぎて、エネルギーの出入りがなんだかすごく激しい日々だった。

 

彼女は広尾の日本語学校に通い、私はスウェーデン語を勉強していて(←もう記憶の彼方ですが)、

あちこちのスタバでよく一緒に過ごした。

家での会話は英語と日本語のミックスで、彼女は肉かサラダしか食べず(つまり炭水化物ゼロ)、

一方、私はおいしいパンばかりを食べている、おかしな暮らしだった。

 

その後も、ニューヨークの彼女のアパートに滞在したり、結婚してからも今度はコネチカットに

引っ越していた彼女の家に部屋が見つかるまでの1ヶ月間、家族で居候していたこともある。

その時々でおかしなエピソードがあるんだけど、その時は1ヶ月の断食をしていたなぁ。

意志の強さ、実行力のすごさは、片割れの比でなはない。

 

彼女はその昔、お父さんが日本の企業で働いていたので幼少期は名古屋で育った。

(だから今でも名古屋好き)

その会社は私の祖父がいた会社で、しかも同じセクションだったので

一世代半ほど若いにもかかわらずお父さんは祖父の名前も仕事も覚えていた。

祖母に聞いたら彼女のお父さんの上司にあたる人は全員、家に遊びに来たことがあった人だった。

世の中、狭すぎ。

 

病歴もそっくり。また同時期に同じ理由で身近な人を亡くしたり、多少の時差はあっても

あげればキリがないほど、似た境遇、似た出来事をくぐってきているので今や「まただね」

とあまり驚かなくなってしまった。

 

国籍も違うし、しょっちゅう離ればなれになるけど、間が何年あいても常に相手をわかっている感が

まさに双子で、そして同じように離れていてもずっと縁が続く何人かの友人たちもまたまちがいなく

ソウルメイトなんだろうなー、と思うとなんだかミステリアスだけど、宇宙のしくみというか、

生まれ変わりの仕組みって案外いいかも〜。

 

 

彼女は今、日本で会社を立ち上げようとしていて、日夜構わず働いている。

なのに、私が自ら飛び込んでいる苦労(?)を手助けしてくれようとするので

「忙しいでしょ。これは私がやらなきゃならないことだし」とさりげなく断っても

「あなたためだったら never 忙しいことなんてないの!」と妙に義理人情に長けていて、

中身はこちら以上にニッポン人?

 

長けているのはそれだけじゃなく、人生のかなり大変な困難も必ず乗り越えて次のステージに

たくましく進んでいく性格なのに、芯はユートピアの住人に選ばれるのはこういう人だろう

というくらい無垢でピュアな心を維持している。

 

 「大切なのはユーモア。いいこと、わるいこと、って判断してしまうエネルギーや波動で心を

いっぱいにするんじゃんくて、なにが起こってもユーモアをもった視点で人生にハーモニーを

つくっていけば必ずいい世界が開けるから。人の想いってすんごいパワー。なんでも可能にするよね!」

とこの日もすばらしいことをニコニコとさらり言っていた。

 

そしてIKEAに行こう、というので往復4時間のドライブ中もおしゃべりは続くのでした。

 

彼女は一日一食でパワフルに活動できてしまう、まるで人間エコ・ハイブリッド。

そんな境地まで辿り着いていない私はIKEAのフードマーケットでスウェーデン伝統のライ麦でできた

クリスプブレッド(懐かしい)とオーガニックのブルーチーズ(実は大好き。でも食べ過ぎるとタイヘン)

を購入。カリカリのブレッドの上にチーズを乗せたものを彼女に助手席で作ってもらって

食べながらハンドル片手に帰路につきましたとさ。

 

「いろいろな人があなたが日本で事業を始めることを心配しているけどさ、私はしていないからね。だって、

どうなっても必ずそのレッスンからあなたは成長するって知ってるから、何を聞かれても大丈夫としか答えてないよ」

 

「もちろん!日本の人はみんな、ほんと親切で優しい。でも心配好きで、失敗を怖がるね!

その気持ちはほんとにありがとう。でも不安はごめんね、要らない。だって私はホリー!ハハハ!」

 

ああ、このノーテンキな無鉄砲さ。まさに双子の魂を感じるのでした、笑。