
これは最近、東京にいる友だちから教えてもらって買った本。
どんな食品が放射能汚染されているか検査したデータがわかりやすく編集されている、
ほんとうは東電か政府がつくって国民に配るべき内容の本です。
そう、311直後よりマシになったとはいえ、まだまだ継続中の放射能汚染。
データが多くてほとんどの食品が載っていて、とても参考になります。
なりますが前書きにもあるように、これはあくまで放射能の話に限定された内容。
流通している食品には、化学肥料、農薬、添加物、遺伝子組み換えなど、放射能以外にも
たくさんのリスクがあるので、例えばこの中でグレープフルーツが5段階レベルでみて
いちばん低い「問題ナシ」のレベルとされていても、そこには輸入柑橘類にかけられる
猛毒のポストハーベストについては問われていません。
輸入グレープフルーツは部屋に置いて一年以上経っても腐らなかったりするくらい、
強い農薬が日本に送られてくる直前に散布されています。
化学肥料×農薬がダイオキシンに変わることや、
それが体内に入った時はもちろん消化酵素で分解できないシロモノなので、
その人にとっていちばん安全な臓器にたまってガンになる、ということ。つまり
放射能にも負けない毒なのに、意外に見落とすかあきらめてしまうことが多い。
なんたって、日本の農薬の類の使用量は世界の中でもダントツのトップレベル。
田んぼを見たって生き物なんていやしません。畑だって草も虫も殺されます。
そんな死んだ土からできたお米や作物を食べてるのです。
戦前の化学薬品の使われていない野菜と比べて栄養素が何十分の一になって
しまっているものに、私たちはわざわざお金を払って手に入れているのです。
癌や糖尿病、アレルギー、発達障害なんてものは化学肥料や農薬が
これほどが使われなかった時代にはすごくめずらしい病気だったそうです。
同じように、養殖されたクスリ漬けの魚、ホルモン剤や抗生物質を打たれ、
穀物飼料で不自然な育てられ方をしている乳牛の乳から作った乳製品も
放射能の問題だけで見れば「薄められて」危険度は「少し注意」程度。
けれど、他の哺乳類の乳を飲んでいるのは人間だけ。
その中で日本人を含むアジア人がもっとも牛乳が体質に合わない。
乳糖不耐症の人が9割以上といわれています。
しかも牛乳を飲むと、カルシウムが減る(逆じゃ、ないですよ)。
最も牛乳の消費量が多いフィンランドは骨粗鬆症の人の割合が最も高い国だ。
そして乳がん、前立腺がんをはじめとした癌のリスクが思いっきり高まることが
イギリスの科学者の著書でも書かれているし、それは世界中で訳されて今でも反論がない。
(アメリカや日本だったら利権が大きいから国内から反発があっただろうけど
イギリスだったので良かったのかな、)
牛乳も地域や体質によっては必要なこともあるから全否定ではないのです。
だけど、最低条件として牛が健康に育っていること。
草を食べて育った牛であること。生物の正しい授乳期に搾乳された牛乳であること。
上に脂肪がたまっているノンホモ牛乳。
そういう本物は美味しいし、たまに牛から分けてもらうギフトくらいの気持ちで飲みたいと思う。
本来、穀物を食べない牛に遺伝子組み換え等のトウモロコシ入りの輸入飼料を与え早く成長させて、
ホルモン剤を打って一年中、搾乳が出るように操作したり、
病気を防ぐため抗生物質なんかを打たれて、もはや立つ力も失った牛、お産をする力もなくなって
帝王切開されている牛の乳、そういうものを飲まされているんだもん、そりゃ病気になります。
そういう牛乳とよばれている、もはやホルモン・カクテルを常飲していて引き起こされる
病気は数知れず、癌、アレルギー、子宮や卵巣のトラブル、そして精神疾患的なもの・・・。
この辺は食品の放射能汚染を考えるとき、片手オチになりがちなところだと思う。
複合汚染だから、複合的に考えていかなければならないのです。
放射能を避けるために移住して、スーパーやコンビニのものを食べる生活をするなら
福島に住んで、吟味した材料で手作りのものを食べている方がずっとリスクが少ないように、
すべてをバランスよく考えていかなければ意味がない。(なんて、ややこしい世の中!)
でも東北や関東で暮らしている人は、福島が近いだけにちゃんとこういうポイントに
気をつけて生活をしている人が多いのです。意識の問題ですね。
全国の子どもの内部被曝の調査でいちばん高かったのは九州の子どもたちだったという
データもあります。なぜなら「意識していないから」。流通がこれほど盛んな日本で
もはや福島からの距離があるということになんの安心もないわけです。
加工食品、給食、外食は要注意という悲しい現実。
福島にいる子どもたちが保養で西日本に滞在した後に、内部被曝をホールボディカウンターで
計ると、その数値が福島で気をつけて生活していた時よりも、なんと上がるのだそうです。
さも、ありなん。
放射能被害の実態はだんだんでてきてはいるけれど、国をあげての、広げて撒けば
原因を特定できなくなるとばかりの拡散対策で、水俣病などと同じ運命をたどりそうで。
結局、自分たちを守るのは自分なのです。
いちばんイケナイのは無関心と無知の無知ですね。
関心をもって、無知の知を目指したいものです。
ただ、こんな暗い問題ばかりを考えているのも大変なので、そこもバランスをとりながらー。
でもこんな話になると必ず「そんなこと言ってたら食べるものがなくなる」
「じゃあ、何を食べたらいいの?」って話になる。
住んでいるところの近くに安心して手に入れられるところを探すか、
どうしてもなかったら今の時代インターネットで探せば、いろいろあります。
田舎に住んでいたら、自分でつくることもできるし。
そういうことを考えている人は実はいっぱいいるのです。
ただ、ポカーンと待っていたらなかなか出会わないだけ。
「直ちに影響はない」というのは「数年後、影響が出る」という意味です。
スーパーやコンビニのものを食べていたら昔はなかった病気にそのうちかかるか精神が蝕まれていきます。
そうしたらどうしますか?病院に行くでしょう?そうしたらこんどはクスリにお金をかける。
保険のお世話になる。もう悪循環の始まりです。
精神が蝕まれる、というのはなにも大げさな精神病にかかる、というより前にシナプスが切れて、
モノが考えられなくなるとか、キレる、とか暴力的になるとか、軽いウツとか、まずそういうレベル現れます。
政府は「放射能は健康に直ちに影響はない」って7回しか言っていない、って答弁していました。
意味わかりませんね。そんなのにつきあっているヒマありません。
とりあえず、政府やコマーシャルやマスコミがあまりすすめない食事(要するに利権がからんでいない)
昔からあるものを手づくりして食べているのがいいと思います。
私は吉永小百合も樹木希林も宮沢りえも渡辺謙もほんとうにすばらしい俳優だと思うのに、
そういう才能あふれる人に限って、ほんとうは食べ物じゃないぞ、というような
食品のCMに出演しているというのは、日本の残念なところだと思うのです。
影響力が大きいから出演依頼がくるんでしょうが、私たち一人一人が賢くなれば
そういう慣習も消えていくんでしょうねー。
私の勝手な分析だと、心身に悪影響のある食品ほど大物芸能人がCMするという法則があるよ、笑。
これから有名になる人は自分のラインをもって仕事を選べるようになるといいですね!
と、今日もいいたいことを言ってしまいました。