故郷

生まれた土地に戻ると病気も治ることがあるそうだ。

くわしい理屈はわからないけど、人と土地の結びつきにはそのくらいなにかあるのだろう。

ルーツ(根)というくらいだから。


何ヶ月ぶりに東京に行って、いつもは都内中心に動くのだけど、今回は祖父母のお墓参りと

海外赴任から数年ぶりに帰ってきた幼なじみに会うので、自分が生まれた三鷹や吉祥寺、

3歳まで住んでいた国分寺にも行った。


駅のあたりはどこも様変わりしているけど、少し歩くと意外に変わっていないところも多くて

まだまだ緑も残っていたりして嬉しかった。


福岡の田舎に住んでいて東京出身というと、すごい都会で生まれ育ったように思われるけど

そんなこともないんだけどなぁ、といつも思ってしまう。農家だった同級生こそいなかったけど、

空き地も野原も雑木林もまわりにまだ残っていて、いつも夕食の時間までずっと友だちと外で遊んでいた。

あの頃は今の子どもよりずっと自由な時間が多かったように思う。

宿題も少なかったし、習い事している子でも週に1〜2日だった。


ここもイトコ達とよく遊んだ武蔵国分寺。ほとんど変わっていなくてタイムスリップした気分。


吉祥寺駅はかのローズ・ベーカリーもできていたり、すっかり先端の街になっていて、少し離れないと

昔の面影を見つけるのはむずかしいけど、でも住宅地や三鷹市に入って歩いていると

なんだかわからないけど、なんか土地が話しかけてくるような(←おかしなヒトになってます?)

気持ちがしてくる。この感覚は他の土地にはない。やっぱりなんか繋がっているものがある気がする。


もうちょっと気が読める修行を積めばいいのか、チャクラが開くといいのか、わからないけど

そうすれば何を語りかけられているのかわかるようになるのかも〜、笑。


今回は東京の良さを何度も感じた旅でした。

東京の良さというのは、あのたくさんの人口とたくさんの情報の中で、ちゃんと生きている人がいること。

サービスが洗練されているのも好き。なんでもアリの感じも好き。

どこにいても繋がる人とは繋がる、と思える機会がころがっている感じも好き。


これから長く続きそうなよい縁にも出会うことができたし、逆に数年ぶりに再会できた知り合いも。

ずっと想っているのは大事ですね。