「直感」というのは何にも勝る私たちのガイド役をしてくれると思いますが
ではそれはどうやって養い、高めていくことができるのか?
体を治すための質問を受ける時「〇〇はいいんですか?」「〇〇は悪いんですか?」
とよく訊かれるけれど、その本当の答えは一人一人が持っている。
だって体質や感受性、習慣は一人一人みんな違うから。
あきらかに何かを摂りすぎているのがわかる人にはそれを伝えることができても、
そうでもなく一般論として訊かれると、つい「それは自分の体に訊いたら」とか
「直感で決めたら」とか答えてしまう。
だけど、そもそもそれができていたら人に尋ねたりしないんだろうなと思って、
ではそんな時どうしたらいいのかな、何かヒントはないのかな、と常々思っていた。
それが、昨夜の平成最後のスーパームーンがあまりにも明るかったお陰(陽?)で、
つい手に取って読んだものの中に思いがけない回答があって驚いた。
直感を高めるとか覚醒を促すには、「あまり小手先のことを考えず、
日本人だったらまず味噌汁を飲んで漬物をつけましょう」とあったのだ。
この一行に目の覚める感じ、軽く雷に打たれた気になった。
むかし、心身ともに壊れてすべてを手放した頃、部屋の中でぼーっとしていた時に
ふと酵母と付き合えば治りそうとなぜか思いついて天然酵母のパン屋に入れてもらったこと。
そこで知った酵母の威力や、ちゃんと作られたお味噌汁の美味しさ。
あの時も直感に従って行動してよかった、と思ったものだった。
頭で考えたら、製パンの勉強もしたことなく、全然違う世界から30代後半になって
突然、飛び込むわけだし、それを受け入れてくれるところがルヴァンの不思議なところ。
でもそのルヴァン(酵母菌)効果があって、体は治ったし(ガンでさえも!)
結婚もして子どもも産めた。あの時の直感と行動がなければ今はないです。
逆に頭で計算してやったことというのは、いずれズレてくることが多い。
そういう両方の経験を繰り返して「直感」の感触を学んできたわけだけれども
その近道というか、王道が「菌」にあったのだ。
日本の春夏秋冬の中でしか生きられない菌「アスペルギリス・オリゼ」は、日本の
味噌汁、醤油、日本酒、発酵食品などに含まれていて、独自の味を作り出している。
そのオリゼ菌が体内に宿っていることが日本人の感覚を研ぎ澄ませていたという話。
オリゼはラテン語で「稲」のこと。
オリゼ菌が宿っているもの同士は深いところで響きあうことができる。
直感が冴えたり、降りてきたことも察知できるのもその繊細な感覚だそうです。
むかしから日本人はそれをわかっていてオリゼ菌が発生しやすい環境づくりが上手だった。
蔵などもそうだし、精霊というのも、実は「酵母」だそうです。
私はそれを読んで、ものすごーく納得しました。この説、間違いないと。
これまでの体験や土と菌と腸の知識などの点が線で丸くつながって
さすがスーパームーンの夜だ!と一人感動しました 笑。
これは、本当にふかーい話。数年前にNHKで放送された
「和食 千年のミステリー」という番組でもオリゼの話が出ています。
ケの日には、もうご馳走なんて要らない!
一汁(味噌汁)一菜(漬物)をちゃんと作れば十分。
そこをちゃんとすれば、ややこしい問題も減って、体調も整い、子育ても人間関係もラク。
それがないから、体調もすぐれない、ストレスは溜まる、鬱になる方向へ行ってしまう。
発酵食品を食べる機会を増やして、お味噌汁のおいしさがわかると運命も変わる。
安心できる大豆・麹・塩で味噌を作る。それを1日1回、体に入れる。
安心できる野菜で漬物を作る。それを1日1回、体に入れる。
することはシンプル。
せっかく日本で暮らしているのだから、それを生かさないテはないですよね。