反抗期なんてない

大人はよく思春期の子に「反抗期」という言葉を使う。

心身がシフトチェンジする時期だから「更年期」と似て、

人によっていろいろ変化はあると思う。

 

でもほんとうに「反抗期」なんてあるのかな。

でも最近はその反抗期もおとなしめ?

表面いい子がすごく増えていて、現れ方が変わってきている気がする。

良い悪いでなく。

 

むかし私が東京都下にある公立中学に通っていた頃はすごかった。

あの時代を取り巻いていた一生忘れられない(!)あの世界。

そう、私がいたのは、ゲッツ板谷の「ワルボロ」の世界でした!

 

彼が住んでいたのは新宿の歌舞伎町を小さくしたような南口。

私は北口からバスで15分の元米軍基地のあった土地にできた

中学に通っていたから雰囲気は違えど、地域で荒れていた2校だった。

校内で暴れた生徒がいて器物破損額が過去最高で新聞ネタにもなったほど。

 

でも「症状」が噴出していた分、登校拒否や鬱病などの籠る系の子は

ほとんどいなかった気がする(病気と同じね)。

 

あの無軌道で不器用で世間知らずでエネルギッシュな10代の子たちの

ことを誰か記録を残さないんだろうか、と思っていたらキョンキョンの

書評でこの本の存在を知ってびっくりした。

 

 

現在、14歳の娘が「ママ、14歳て特別な年齢なんだってね」という。

人の才能の核が芽生える時期という意味をどこかで見聞きしたらしい。

 

それで自分の14歳を思い出した。

そういう意味で考えるとワルボロ界にいた私の運命って・・・!

 

納得いなかいことに一人でも闘っていたあの頃。

学校の決まり。持ち物検査。服装検査。内申書・・・。

かといって不良と呼ばれる方の世界のタバコ、シンナーにも興味がなく、

化粧や派手な服装も趣味でなく、所属できる場所がどこにもなかった。

 

落ち着いて勉強するとか、部活に夢中になるとか、そんな学生らしい(?)

過ごし方すら成立しない中で「教育って?」と興味を抱いたのもその頃。

学習塾には行かなかったけどデッサンだけには通っていたのもその頃。

 

生意気で先生からも他校の生徒からも狙われる風変わりな問題児は

数ヶ月、職員室に閉じ込められていたこともあったし、

行き帰りにゲッツ氏のいた中学の子から待ち伏せされるため

送り迎えは先生たちが交代でしてくれてたり。

 

よくもまあ、あの時代。

気の合う友だちと私を信じてくれた祖母がいたから生きていれたんだと思う。

すべてがギリギリだった(でもそれしかなかったような)。

 

で、思うのは本来、人に「反抗期」なんてものはないということ。

大人が目の前にぶら下げられた人参を追うことを何よりも良しとしている

生き方に多感な子どもが反応するだけのことなんだと思う。

 

大人がもっと本質的なことを優先して生きていたなら不当な反抗なんてされないんだ。

大人の頭で考えた小さな世界を押し付けられた子どもには抵抗する権利がある。

 

わたしは今でもあの頃の不良と呼ばれた子たちがほんとうは言いたかったことを

翻訳できるような人でいたい。うーん、そう思うと確かに14歳ってその人の方向の

萌芽が現れはじめる時期なのかも!