カウスピラシー

cow(牛) と spiracy(陰謀)を組み合わせた造語をタイトルにした

「Cawspiracy」という映画。日本では「サスティナビリティの秘密」と

意訳されているようです。この映画はアメリカで制作された後、

これまで隠蔽されていた事実をあまりにも明らかにしてしまった内容に、

しばらくは公開できなかったとか。

 

内容はひと言でいうと肉食の是非を環境の視点から切り込んだ映画で

環境破壊に一番大きく悪影響をもたらしていたのは、実は

「畜産(とくに牛の)」というデータと証言を集めたものです。

 

アメリカの畜産業会、乳業会の権力が絶大なことは有名ですね。

爆大な資金で行われるロビー活動の成果で政治家は決して

そのリスクや害については発言しません。発言した政治家は

どんなに実績があろうと、次の選挙で落選確実だからです。

 

この映画では、さらに世界屈指の環境保護団体の代表でさえも

声をあげないという現実がカメラを通して伝わってきます。

つまり、世界の環境保護団体の活動資金も実はこれら業界からの

寄付で成り立っていたのでした。あー、もう何を信じて良いやら...。

 

こういう手法 ー活動にいちばん支障をきたすであろう相手に資金提供

して黙らせるー って何か名前がついていなかったかな・・・?

 

日本のエコマガジンにも大手電力会社がスポンサーというのがありますが、

そうなったら、アンタッチャブルな内容には目をつぶっているしかない。

目障り耳障りのいい情報をならべて、重要な真実からは目を背ける...という

この世に蔓延しているムードを支える側になり、それで「食べていく」。

ああ、なんて罪深い矛盾のループ!

 

これまで多くの保護団体が化石燃料、パルプ、パーム油、コールタール、

大規模農業、海洋汚染、その他さまざまな問題提起をしていますが、

どこもその元凶になっている「畜産業」について言葉を濁すのは、

そういうカラクリがあったからなのでした。

 

私たちはこれまで、環境破壊を止めるためにできることをあれこれ提示

されてきました。節水、節電、ゴミの仕分けをする、レジ袋の使用を減らす、

大規模農業を減らす、化石燃料の使用を減らす、排気ガスの規制などなど。

 

でも、そこで減らせる数値は「畜産業」がもたらす環境破壊と比べたら

桁違いに小さかった(!)そういう具体的な数字が次々と出てきます。

それは上のような努力を重ねてもまったく環境破壊は食い止められないほど。

私たちに推進されているエコ活動は、真実を隠すためのカモフラージュでも

あったのですね。

 

現在、アメリカ人は平均1日255gの畜産肉を食べているそうですが、

それに必要な牧草地は面積的にもすでに地球上に足りていないという現実。

 

植物ベースの食事をする人と肉食ベースで食事をする人の必要とする

地球上の面積も格段に違う(もちろん肉食の方がはるかの多い)。

 

アマゾンの熱帯雨林の90%はすでに消失していて、このままだとあと

10年で残りもなくなるという試算がありますが、これも畜産業がある

限り、食い止めることはできないとか。

 

さらに、この真実を知った活動家はこの20年で1100人以上が

殺されているという事実....。

 

人間は元々、雑食だったという説もあり、地域によっては動物性のものを

「適量」食するようにできていたのかも知れないけれど、現在はそれが

歪んだ供給システムになってしまい、量も増えていることが問題なのでしょう。

 

サスティナビリティ(環境の持続可能性)から考えた場合、動物性食品の量は、

大めに見積もっても卵、乳製品も含めて週に50グラム以下だそうです。

この、びっくりな事実!

私など毎日食べているナッツ入りのチョコレートで終わりです(ぐぐぐ...)

 

 

話は少し逸れますが、311以後、何かが開いてしまった私たちは

暮らし方を一から見直しました。その時に思ったことの中に、

 

ー住む場所は自分の足で辿り着ける場所に。

(エレベーター必須の高層マンションとかはムリ)

 

ー自分で殺したり解体できないものはあまり食べない。

(哺乳類〈 鶏 〈 魚・卵・乳製品 〈 穀物・野菜)

 

ーできるだけ自給しよう。

 

などがあって、菜食主義者ではないけれど、お肉を買う時は

遺伝子組替え飼料を与えられていないものなどにして、量も少なめ、

牛肉を食べるのも年に1度、特別なときだけ、という生活を送ってきました。

でも、この映画を観たらもっと減らした方がいいのかも...と思ってしまった。

 

この映画で出ていたヴィーガンのお医者さんなんか年齢はいっているのに

体力もありそうで、清々しいお顔でした。ああいうのが理想なんでしょうね。

 

ちなみに「お肉を食べないと栄養が足りない」「牛乳を飲まないとカルシウムが

摂れない」というのもヨーロッパ、アメリカを発祥とする畜産業会のプロパガンダ

の成果です。日本でもそういう考えをいう専門家がいますが、ほとんどは後ろに

ヒモがついていると思っていい。栄養的には菜食でまったく問題はないのです。

 

 興味のある方、勇気のある方(?)は、この映画ぜひ観てみてください。

プロデューサーは(意外にも?)レオナルド・ディカプリオがやってるんですね。

今では日本語字幕付きのDVDも販売されていますし、NETFLIXでも観ることができます。

 

 

ダイジェスト版はこちらから。

 

で、こういう映画を観るといつも思うのは、この世にはまだまだ知らないことが

いっぱいなんだろうなー、ということ。(ま、あたりまえですね、、、)