ベジタリアンの理由

ここ最近、いろいろ調べていて気がついたこと。

 ヴィーガンやベジタリアンが少ない理由のひとつに言葉の壁があるということ。

 

この数年でヨーロッパで菜食を選ぶ人は年々増加していて、すでにドイツやベル

ギーなどでは15〜20%の人が菜食系なのだとか。それは、今まで自分たちが

食べてきた西洋食に「ヤバい!」と気づいたこともあるけれど、そうなるための

情報の浸透がかなり広がってきているからというのがあって、アメリカでさえ、

この5年間で菜食主義の人は5〜6倍に増加している。

 

だから多くのお店でベジタリアン対応のメニューが用意されているし、人々の間で

認識されているから、変わった主義の人と見られることも少ないし、菜食を続ける

ことがそれほどむずかしいことでもなくなっている。

 

それにひきかえ、日本では黙って待っていても情報はやって来ない。英語中心で広が

る菜食にまつわる情報が訳されることも少ないし、どうしても時差や情報格差が生ま

れてしまう。

 

一応、断っておきますと、むやみにベジタリアンをすすめているわけではありません、

念のため。でも、それを選ぶ人がいるかは知っておいた方がいいと思うだけです。

それに、もしベジタリアンを目指すときも、ちゃんと自分のカラダと相談して、体の

奥で「うん」という声がしてから始めた方がいいと思います。中途半端でやるのはあ

まり勧めないかな。栄養素として、動物性が必要と本気で信じている人が食べるのを

急にやめても、心と体がバラバラになってしまうから、それなりに知識をつけてから

の方が長続きもしやすいと思います。

 

 では、なぜ人は菜食を選ぶか?

 

人が菜食の道を選ぶにはいくつかの理由があって、

 

まずは動物の命。

動物にはちゃんと感情があります。それを、たんぱく質の塊としか見なしていない飼育

・屠殺の状況。その動物虐待に加担したくないという気持ちで菜食を選ぶ。鶏は最も虐

待されている動物という人もいます。その感情を抱えたまま鶏は屠殺され、食肉にされ、

大量に消費されています。そして今、「イジメ」「虐待」という言葉がマスコミを賑わ

しているのは偶然でしょうか。因果関係がないとは言えない気もします。

 

12分のドキュメント映像。

ただし動物好きな人にはキツい内容です。

 

Meet your Meat (日本語字幕つき)

 

 

 

つぎに健康。

動物性脂肪・動物性タンパク質は病気になる主たる原因であること。先進国で増えて

いる心臓病・癌・糖尿病を罹患罹患するリスクは肉食者が圧倒的に高く、それは世界

最大の規模で行われた食と病気の調査「チャイナ・スタディ」でも明らかです。

心臓病の手術を繰り返した元アメリカ大統領のビル・クリントンも今ではベジタリアン。

アメリカは心臓病が死因のナンバー1で、それを克服するため食を変える人が増えている。

 

また乳たんぱく質の主成分であるカゼインが発癌性物質であること(動物実験に使われる

動物を癌にする時にもカゼインが注射されます)。それに加え、抗生物質・ホルモン剤・

遺伝子組換え飼料、そして同じ哺乳類の共食いの実態。それらの影響がすべて混ざり生体

濃縮がかかったものが畜産肉と乳製品です。

 

そして環境。

世界的な調査機関によって、行き過ぎた畜産業の問題が報告されているんですね。

 

2006年には国連食糧農業機関(FAO)による報告書 “Living stock's Long Shadow

(家畜の長い影)”で、地球温暖化・大気汚染・水質汚濁の主要因は工業化された

畜産業であることが提出されていますし、

 

2009年にはワールドウォッチ研究所(世界の環境問題を扱う調査機関)から家畜

とその副産物が温室ガスの51%を排出していると報告されています。この報告書

では加速する環境危機を和らげるのに不可欠の対策である「肉や乳製品を植物由

来の代替物にすること」を推奨されています。

 

翌年2010年にも国連環境計画による「持続可能な資源管理に関する国際パネル」で

世界が動物食品(とくに肉・乳製品)の消費から脱却することが飢餓・燃料枯渇・

気候変動の最悪な事態を解消するには不可欠であることが明言されています。

  

あと日本には少ないかもしれませんが宗教的な理由で食べないという人もいますね。

 

少し前までは、どこでもタバコを吸えたのに、今はどこも禁煙だらけに変わったように、

いつか動物のお肉を食べる、ということも少なくなってくるのかも知れません。

食べるのは、特別な日だけ野性の動物を儀式をしてから戴く、というように。