シゴトは自分ゴト

インスタ @okunagayaorganics に書き始めたら

長くなってしまいそうだったので

こちらで続きを書くことに。

 

 

 

出会って20年にもなるhomspunの服が

今も大好きなのはなんでかな?という話。

 

結局は「どんな服を着たいか」というテーマを

自分の問題として服づくりをしているところに

共感するのだと思うのです。

 

例えば海外のデザイナーにとても好きな人がいても

そこに日本の企業がビジネスとして介入し展開すると

どうしてもコストやマーケッティングの要素が入り

魅力が薄まっていく気がすることがある。

 

品質を見て、一等地に会社や店を置く賃料や人件費、

そして広告費が値段に上乗せされてる...と感じたり(笑)。

それがビジネスだ、と言われたらそうなんですが。

 

そうやって売られる服にはどうしても他人軸が入る。

自分が着たい、よりも効率よくイメージよく売れることが

優先されるような。そしてそんな服は記号のように

名刺代わりな印象を与えることがある。

 

それも一つの服の消費のされ方なのかもしれないけれど、

そういうことがちょっと邪魔に感じる人も多い気がする。

 

着ていて、どこの服かということがその人より前に出て

しまうものもあまり好みでない。

 

服なんてまったく関心がない、興味がない、という人以外は

やっぱり自分を包むものにそれなりの思いや(あるいは計算?)

があって、そこに余計な評価をかぶせられるのはちょっと面倒、

みたいな。

 

・・・ただ等身大のものが着たいだけなんだな!

 

今でもたまに言われるけれど、自然食屋というだけで着るもの

はすべてオーガニックコットンかフェアトレード、草木染め、

冷えとりスタイル、特別な時は個人作家の服みたいなイメージ。

もしくは環境を考えているパタゴニアとか。

 

そうじゃなきゃ、おかしいくらいに見られることもある(笑)

そんな時、人はわかりやすいカテゴライズが好きなんだなぁ、

と思う。

 

私は冷えとりはするけど、いわゆる冷えとりのイメージの

服装ではない(つもり)。でもそれの何が問題なんだ?

 

使われる素材がすべてオーガニックになることは間違いなく

すばらしいことだけど、今すべてをそうすることの不自然さ

も一方であるのが現実の段階だ。

 

例えば、オーガニック素材は当然まだまだ少ないから輸送時に

環境に与える負荷とか。それはフェアトレードにも言える。

 

順番からいったらまず身体のコンディションに直結する食べ物、

それから肌(や粘膜に)直接触れるもの。その辺から変えていく

のが妥当で、今のところ服は国内産の知っている人が作っている

自然素材のものを買うというのが、もっともシンプルでフェアな

買い物だろうと思う。

 

話を戻すと、 どんなシゴトでも「自分ゴト」として取り組めば

矛盾が少なくなり楽しくなるのでなないか、ということを

言いたかったのです。

 

お店もそう。

本当は好きでない、あまり売りたくないけど、今はこういう

ものが売れるし、利益も出るから、というものが並ぶと

店の空気が濁るのは自分の内面を通していないか、

または葛藤が出ているからだと思う。

 

これは絶対いいものだから利益がないけど置こう、という

商品ばかりにしたら潰れるけれど(気をつけましょう!笑)

矜持を忘れた頃に目的と手段を取り違えてしまう。

 

自分だったらどんなお店で買い物をしたいのか?がまず大事。

 

シゴトは目的でなく手段。

自己表現もしくはお金を稼ぐ一つの方法。

 

これからシゴトのあり方もどんどん変わっていくと思うけれど

自分だったらそこに何を求めるか?ということを忘れずに

取り組めば、それは誰にとっても自分のシゴトになるのだろう

と思うわけで、それがhomspunが20年もいい意味で変わらず

続いている理由なんだろうと想像しています。

 

 

やっぱりポケットは両側についていた方がいい。

洗濯を繰り返して1年もしないうちにヨレヨレになる

素材は悲しい。

デザイナーの個性が着る人の個性を超えるのは

ちょっと恥ずかしい。

シンプルならいいってもんじゃない、ひとさじ何か欲しい。

着ていて負荷を感じない、無理がない。

気分がいい、気持ちが整う、一人でいても人に会ってもOK。

自分のアイデアより、ちょっと上(もしくは先)、

それを着る楽しさ。

 

そして、この服が生産されることで搾取されている人がいない

というのも気持ちの隅で罪悪感を持たなくていいポイント。

 

例えば、そういう自分の求めるものを一つずつ解決していく

ものを作っていったら、そこに絶対、共感する人が現れる。

潜在意識では繋がっているといいますしね!

 

 

服や店だけではなく、どんなこともまず自分がいいと思える、

納得できるように、自分の問題として取り組むのが

正直なシゴトにつながって支持されていくのだと思います。