絵本の向こうに日本が見える!

イベント前になるといつも胃がキリキリする。

気にしていないようで、会場のこと講演者のこと、

来場してくれる方たちのこと等、抜けていること

がないように、これでも神経を使うんでしょう。

 

正直、利益の出ることはないイベントなのに(笑)

じゃあ、何故するのか?と自分でも思うんですが

やっぱりアーサー・ビナードと大友剛のコンビが

コロナ禍に生まれて、その思いに賛同しているから

と思う。こんなふうに世の中を見抜いて、その中で

とくに子どもを大切に思っていて、そのために身を

挺しているのを見たら一緒になにかしたくなる。

そして、こんなおもしろく、自分の気持ちを代弁し

てくれる人もなかなかいない。

 

そしてその分なにか自分たちにも毎回ギフトがある。

意外な方向からの気づきだったり、しばらくして点

と点がつながることだったり、参加してくれる方た

ちからの感想だったり報告だったり。自分や周囲の

子どもたちへの影響も期待している。

 

多くの有名人はここまでしない。

やっぱり周囲への影響を考えてしまうし、そちらが

賢いとまだ思われる世の中だから。能力がある人に

とってそういう生き方をするのは容易いだろうに、

それをよしとせず、あえてこういう道を選んでいる

ところを尊敬している。不都合な事実は見えないふ

り、聞かないふりをする大人が多い中で、忖度ゼロ

って最高に気持ちがいい。ほんとうの強さは優しさ

だ。

 

会った人が口を揃えて「日本人よりも日本語が的確

できれい」と言われるアメリカ生まれのアーサーは

詩人だから言葉が何よりの商売道具。その大事な言

葉を世の中をミスリードしたい側に利用されること

に抵抗し続けている姿も、子どもや若い人たちに触

れてほしいと思うところ。

 

おばさんやおじさん、おばあさんやおじいさんにな

っても心にザラザラした砂がなく、天真爛漫にもの

が言える人でありたい。そこに共鳴するための1日

でもある。

 

イベントはレメディのようなものだ。絵本の世界や

音楽を通して、自分の中に変容が起こる。じわじわ

気が付いたら、心の土壌が耕されていたような変化。

 

3月27日(月)も

たくさんの方の参加をお待ちしています。